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保育士の仕事ってどんな感じ?種類別にやりがいや給料を解説!

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保育士の仕事ってどんな感じ?

近年、待機児童問題が社会問題として取り上げられることが多くなってきました。

その中で保育士の仕事内容の重要性や待遇の改善などに注目が集まっています。一言で保育士といっても公立の保育園で勤務している保育士、病院勤務の保育士、病児保育の保育士など様々な働き方があります。そういった意味では、保育士の資格を持っている方の活躍の場はより広がりつつあります。

今回は、保育士の仕事内容はどんなことをするのかや保育士の勤務先や種類にやりがいや給与を解説していきます。これから保育士として働こうと思っているけれど、どんな働き方があるのか、やりがいや給与などを知っておきたい方はぜひ、記事をチェックしてくださいね。

保育士の役割と仕事内容

保育士の仕事内容をもろもろ説明!

ここでは、保育士の基本的な役割や仕事内容についてお伝えします。保育士というと、子どもの世話をする人、子どもの遊び相手で楽しそうと思われる方もいるかもしません。しかし、決してそうではありません。

保育士は子どもの成長に欠かすことのできない子どもそれぞれの発達に寄り添う専門職です。その仕事内容は多岐にわたっており、子どもの命を預かることから大変な重責、重労働な仕事です。

①子どもが基本的な生活習慣を身に着けられるように援助する

私たちは、自分の身の回りのことを自分で自然にすることができます。しかし、まだ幼い子どもたちには自分のことを自分ですることが出来ないことも多くあります。子どもたちのそれぞれの発達段階に応じで食事、排泄、着脱、洗面、手洗い、うがいといったことを一つひとつ習得させていくのは保育士の大きな役割の一つです。

②子どもの健康管理を行う

保育士にとって子どもたちの健康管理は欠かすことのできない仕事です。通園する保育園などの場合は、毎朝、保護者から朝や前の晩の様子を聞き、視診、触診し子どもたちに大きな変化がないか見ていきます。毎朝のこうしたやり取りは子どものちょっとした変化に気づくきっかけであり、重要な時間です。

③集団生活や保育士との関わりの中で子どもたちに社会性を身につけさせる

子どもは園に通園するまで母親やその家族といった比較的狭い範囲での信頼関係を築いてきました。しかし、園生活が始まるとそこには先生やお友達、初めての給食昼寝といった初体験のことが多く、その中で集団生活を学んでいきます。

友達と喧嘩する経験、やりたいことがあっても今は我慢して先生の話を聞く時間など、子どもたちは集団生活を通じて他との協調性を学んでいきます。子どもたちは初めての環境に恐れず入っていけるように支援し、その発達段階に合わせて声かけをしていくことも保育士の重要な仕事です。また、ベビーシッターなどの要に依頼者の自宅での保育を展開する場合においても、保護者以外の人との信頼関係を築くきっかけにもなります。

④子どもの発達段階に合わせた遊びを展開、地域の子育て支援として貢献する

子どもの発達段階に応じて子ども自身ができることや関心興味を持つことは違います。表現ダンス、運動遊び、リトミック、製作、外遊びなどいろいろな経験を増やしながら子どもの内に秘めている能力をより伸ばすことができるのも保育士です。

また、地域にいるまだ未就園の子どもの母親などの相談に乗るなどの地域貢献も欠かすことができない役割の一つです。

こんなにある!保育士の職種別の資格の生かし方

保育士というと代表的な勤務先として保育園があります。しかし、保育士が活躍している場所は実は他にも沢山あります。ここでは、保育士の職種別の資格の生かし方として、その様々な職種を紹介します。またその職種のやりがいや給与についても合わせて解説していきます。

(1)公立及び私立の保育園保育士

保育園で保育士として働く

【仕事内容】

代表的な勤務先として保育園の保育士があります。勤務先にもよりますが、0歳~小学校入学までの日中の保育に欠ける子どもを保育している施設です。近年では、幼稚園機能と保育園機能のどちらも持っている「認定こども園」があります。認定こども園では、保育士だけでなく、幼稚園教諭も活躍しています。

【やりがい】

乳児期~幼児期といった大きな成長を遂げる時期をまじかで支援することができる仕事です。子どもの変化は日々目まぐるしく、昨日出来なかったことが今日はできた!ということがあります。日々の子どもの成長が保育士のやりがいやモチベーションの維持につながっています。

【給与】

(公立)地方自治体の公務員の給与規定による(私立)平均月収20~22万前後

(2)ベビーシッター

ベビーシッターという働き方もある!

【仕事内容】

依頼者の個人宅を訪問し、保育サービスを提供する保育士です。ベビーシッターは乳児や幼児が対象というイメージがありますが、小学生までの子どもを相手にサービスを提供する場合もあります。保育士と子どもが1対1または、子ども2~3人を保育士1人が対応する形となります。

保育園などの施設勤務の保育士と異なる点は、臨機応変さを求められるところです。依頼される保育業務だけではなく、場合によってはその子どもの習い事への送迎や保育園、幼稚園へのお迎えなども依頼されます。様々な依頼に臨機応変に対応できる力がベビーシッターには必要です。

【やりがい】

やりがいは、個人宅のパパやママからの「助かっています」や「ありがとう」の一言です。ベビーシッターを利用されるご家庭の事情は様々ですが、共働きなどで忙しいといったケースで利用される方も多くいます。自分の仕事がその家庭に役立っていると思える瞬間があることが何よりのやりがいを感じる保育士もいます。

【給与】

保育士が登録しているベビーシッター派遣会社の給与規定にもよるが、

例えば、平均月収28万円前後(1時間1800円×8時間×20日=288000円)となります。

(3)病児保育室に勤務している保育士

病児保育室に勤務している保育士もいる

【仕事内容】

急な発熱や伝染病にかかってしまい、普段通園している園に登園できない子ともを預かる場所が病児保育室です。子どもは急に熱を出すなどが頻繁にありますが、だからといって保護者は急に仕事を休むことができません。

そのような場合に利用できるサービスです。保育園などに勤務する場合にも言えることですが、病気の子どもを預かる施設でもあるため、子どもの少しの変化にも敏感に察知できる力が必要です。緊急時の対応にも熟知している必要があるでしょう。

【やりがい】

子ども自身も発熱したり、伝染病(手足口病など)にかかっている訳ですから気持ちも不安定になります。そんな時に保育士の温かな言葉がけがあれば子どもはどれほど救われるでしょうか。保育を通じて子どもが少し元気を取り戻した時にやりがいと感じる保育士もいます。また、預けにきた保護者の役に立てるという喜びもあります。

【給与】

平均年収は350~400万円と言われます。正社員で働くことでボーナスがある場合もあります。

(4)学童指導員

保育士の仕事として学童指導員もあり?

【仕事内容】

児童指導員とは、学童保育で働く職員のことです。保育士の資格があれば児童指導員として勤務することが可能です。主に小学生に関わることになります。日中に保護者が家庭にいない小学生が放課後に遊んだり、勉強したりする場所を提供するものです。学童保育は、小学校区にもよりますが夏休みや冬休み期間中にもサービスを提供しています。

【やりがい】

小学生が対象ということもあり、身の回りのことを一つひとつ教えるということはありません。しかし、小学生に必要な勉強や余暇活動、レクリエーション活動を提供する必要があります。

それらの活動を通じて子どもの成長を感じることができることにやりがいを感じる保育士は多くいます。また、学童保育の勤務は午後からの場合が多く、勤務時間も比較的短時間です。(ただし、夏季休暇などは1日勤務になることが多いです)そのため、子育てと保育士の仕事を両立させたいという保育士には人気があります。

【給与】

時給制の非正規職員として働くことが多い。

時給最低賃金~1000円前後。月給10万円前後。

(5)家庭的保育事業の保育士(保育ママ)

保育ママってどんな仕事?

【仕事内容】

自治体の認定を受け、就労やその他の事情で保育をすることのできない3歳未満の子どもを預かり保育する保育士です。保育園と比較すると小規模であり、保育士の自宅やマンションの1室でもできる仕事です。保育ママになるには、自治体の認定をうけるために研修がある場合はほとんどです。保育士の有資格者や資格がなくても研修を受けて認定をされれば仕事ができる自治体があるなど様々です。

【やりがい】

3歳未満児については待機児童問題が顕著に出ている年齢でもあります。保護者の就労などによりその需要は今後、益々増えていくと考えられます。しかし、保育士の個人宅でもできる仕事であり、無資格者でも認定を受ければ子どもを預かる現状もあります。事故が起こった時の対応や責任の所在について課題があります。

【給与】

開業するにあたり、自治体から補助金が出ている場合があります。

・環境整備費 月額3万円(2人以上の加算あり)

・保育補助金 月額1人の乳児に付き7万円

・保護者が支払う月額保育料 1人につき2万円前後が目安

開業する自治体によって補助金の額も異なるため、補助金が少しでも高いところで開業すると高収入につながる可能性があります。

(6)乳児院

乳児院の保育士にもなれる?

【仕事内容】

生後まもなくから2歳未満を保育する施設になります。子どもの食事、排泄の世話はもちろんのこと、年齢相応の発達と生活レベルが保てるように支援する必要があります。乳児院の入所条件は「何らかの事情で保護者と共に生活ができない子ども」と規定されています。そのため、子ども自身が必ずしも健常児であるとは限りません。保育士としての幅広い知識が求められる仕事です。

【やりがい】

乳児院は対象年齢が非常に低いこともあり、乳児1人に保育士1人という体制を取っているところが多くあります。親からの虐待や子ども自身の障害、親との別離など様々な事情を抱えた子どもたちが入所しています。そのため、1人の子どもに関わる密度は非常に濃いため、そこにやりがいを感じる保育士もいます。

【給与】

平均月収20~25万円(その他、夜勤手当などが加算される)

(7)病棟保育・院内保育室の保育士

病棟保育とう働き方を解説

【仕事内容】

小児病棟のある病院で入院してくる子どもたちに対して保育を行う場所です。子どもたちがそれぞれの病気特有の事情を抱えています。病院という閉鎖的になりがちな環境の中で遊びやコミュニケーションの場を提供します。

【やりがい】

病棟で病と戦っている子どもの保育は子ども1人ひとりの変化にいち早く気づくことが必要です。また、子どもと遊ぶということではなく、医療スタッフと密に連携しながらその子どもの成長に必要な保育を実施します。そういう意味で子ども自身の命をより身近に感じることが多く重責ではありますが、やりがいも大きい仕事と言えます。

【給与】

平均月収17~22万円

これから保育士の仕事に興味を持たれている方へ

ここまで、主に代表的な7つの保育士の様々ま働き方、やりがい、給与についてみてきました。いかがでしたか?

一言に「保育士」と言ってもその活躍するフィールドは広いことがわかりました。給与面で比較しても働く職場によってものすごく高収入だということはなさそうです。それよりも、保育士としてのやりがいや社会への貢献度などを重視する保育士が多いのではないかと思います。

どの職場で保育士として働いても子どもの命を預かるという点においては同じで非常に責任が大きい仕事です。しかし、だからこそ感じる事のできる喜びややりがいもあります。子どもたちはこれからの未来を担う人材です。その子どもたちに向き合い、寄り添うことのできる保育士という仕事をぜひ、選んで頂きたいと思います。

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