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【保育士の採用面接】質問対策はどうする?面接内容の徹底解説

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保育士の採用面接にどんな質問が出る?

保育士の資格を取得し、いざ保育士として就職しようと思った際に突破すべき難関が自分が希望する園の面接試験です。保育士の採用試験では、ピアノや読み聞かせ、現場保育士実習、筆記試験など様々な採用試験が実施される園があります。

その試験内容の中で大きなウエートを占めるのが面接試験です。保育士という職業柄、その人となりは大変重要であり、今後同じ職場で働くかもしれない人がどのような志しで就職しようと考えているかは大変重要です。

今回は、保育士の採用試験の面接対策としてどのような質問がよく聞かれるのかをお伝えします。また、質問に答える時のポイントも合わせて紹介します。これから保育士として就職活動にのぞまれる方はぜひ参考にしてくださいね。

採用面接で必ず質問される5つの質問事項とその答え方

保育士は良く面接でされる質問の答え方を紹介

保育士採用における面接の実施率は80%以上だと言われています。保育士は子ども一人ひとりの成長を専門的な視点から支援する専門家です。

当然、その人物の人柄やこれまでその人が経験してきたこと、園に就職できた後にどのように園や子どもたちのために活躍してくれるのかなどを聞きたいと園側は考えています。近年、特に書類選考と共に面接試験での内容も大変重視するという園が増えています。

では、採用面接で必ず質問される5つの質問事項とその答え方を見ていきましょう。

(1)志望動機(この園に就職したいと思う理由)

面接試験で志望動機を聞かれないということはまずありません。特に何故、沢山の保育園や保育士が活躍できると思われる勤務先の中からこの園を希望したのか、「この園が就職先でなければならない強い動機」を答えることが大変重要です。

この部分を答えるためには、就職希望先の園の事前リサーチは必須でしょう。例えば、園の保育方針を事前に確認することは必要ですし、その保育方針の中から「自分が保育士として就職できた時にはこのような姿勢で保育に関わりたい」ということができればなお良いと思います。その園が独自で出している園のカラーや保育内容、保育方針など園独自の特徴に絡めて志望動機を作成されることをおすすめします。なお、その志望動機で答える内容はどこかの面接対策本を丸暗記した内容でないことを前提とします。

志望動機は面接試験の序盤で聞かれることが多く、その受け答えは面接官の印象に強く残る可能性があります。そのため、「この園でしか自分の理想とする保育はできない」というくらいの強い熱意を持ち、文章を考えることをおすすめします。

(2)前の職場の退職理由

新卒で保育士の採用試験を受験される方には関係のない質問かもしれません。しかし、受験者の職務経歴が長い場合(保育士以外の職種でも働いていた経験があるなども含む)前職から今回の採用試験を受けるにあたってどのような経過があったのかは園側としても把握をしておきたいところです。特に前職が保育士で前の園を退職して就職活動に挑む場合は、前職の退職理由を聞かれることが多いと考えられます。

園側としても前園においてどのような理由で退職したいのかは知りたいと同時に「同じ理由で今回も退職したい」とならないかが心配という部分も大きいでしょう。前園では園長や小場の同僚との人間関係がうまくいかなかったという理由で退職したとしてもそれを正直に言うべきではありません。

あくまで前職の退職理由は、前向きなものであるべきでしょう。例えば、「園児との関わりの中で自分の目指していた保育と前園での保育における考え方が異なっていた。貴園の〇〇〇といった保育方針に共感したため、ぜひ、その考えのもと自分も子どもに接していこうと思った」などです。

(3)あなたの理想とする保育士像は?

理想とする保育士像は、自分が保育士として仕事をするにあたっての到達点をどのように考えているのかという質問です。特に前職の退職理由の所で「自分の考えている保育士の理想と異なった」という理由で前園を退職している場合、この質問が問われる可能性は大です。

この質問には、自分の中の保育士の理想像と共にその理想像を描くことになったきっかけを詳しく述べると話の展開がスムーズです。理想の保育士像では幼少期に自分に関わってくれた保育士さんが非常に印象的だったなどの過去の経験と結びつけても構いません。自分がこの保育園でこんな保育をしたい、だから目指すべきはこんな保育士像だときちんと言葉で伝えていきましょう。

(4)あなたの短所と長所は?

短所と長所は、採用する園側にとっては受験者自身を知るための質問であると言えるでしょう。また、長所と短所を明確に答えられるということは、自分自身を受験者自身が客観視できる人物であると言えます。

まずは、長所を先に答えましょう。その際に、長所と合わせて、その長所を感じることのできるエピソードや理由があればなお良いです。短所を答える時には短所を明確に述べた後、短所を長所に置き換えると良いです。

例えば、私の短所は、回りから冷たい人間だと思われやすいという短所があったとします。しかし、それは、何か不測の事態が起こった際に冷静に状況が判断できる能力があるからそうなるとも言えます。短所は短所として扱わず、この短所があるから長所も伸ばすことができたなど、短所も長所の一部として面接では答えていく方が良いかもしれません。

(5)自己PR(受験者が持っている資格やスキルも含めたもの)

志望動機と合わせてよく聞かれる項目の1つに自己PRがあります。どの園を受験してもその園に就職をした場合、その園にとってすぐに即戦力になってもらえるのかが重要だと考えます。自分が他の園での勤務経験がある場合は、その経験で学んだことなどをぜひ、PRしてください。勤務経験が長いという事は、それだけ子どもへの対応の仕方や何か不測の事態が起こった時の対応などの場数を現場で踏んでいることになります。自己PRは、自分自身がその園に取って役に立つ人間であることをPRすることが大切になります。

勤務経験がない新卒などは、経験はありませんが、まっさらな気持ちで業務に取り組むことが魅力です。先輩保育士に教えてもらったことを真摯に受け止め、経験を積むことが即戦力になる近道になるでしょう。それぞれの受験者の立場で最適な自己PRを考えてくださいね。

面接の質問事項の答え方以外にこんなところを見られている!

保育士は面接で質問以外に何を注意すればいい?

面接試験の口頭質問の中身以外に面接試験で見られている点があります。それは、大きく分けて2つです。

(1)面接時の服装

これは、就職活動における適切なTPOに応じた服装が出来ているのかを見ています。近年は面接時でも私服でOKというところも出てきましたが、それでも華美な服装はやはりNGです。女性であれば、無地のカッターシャツと黒のスカートなど面接に適した服装で面接にのぞみましょう。実際に保育士として勤務すると、その場その場で子どもや保護者に対しての適切な対応を取ることが求められます。その場所に適した服装を着ることができるのは非常に大事です。

(2)面接中の態度やマナー

面接時の態度やマナーが大切であるということは言うまでもありません。面接官によっては、面接時に答える内容そのものではなく、答える時の態度を重視する面接官もいる程です。また、面接時の一問一答については、あまり細かに準備しすぎるのもよくありません。

面接で聞かれることは、ある程度予想ができるため、事前準備をしていきますがあまりにも準備通りの丸暗記が面接官に伝わってしまいます。その場の雰囲気に合わせて柔軟に受け答えすることも面接時のマナーであると言えます。聞かれた質問にははっきりとした大きな声で答え、面接時はきちんと背筋を伸ばしましょう。質問をしている面接官の方向を向き、話を聞くことも忘れないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

これまで面接試験時の質問事項とその答え方を解説してきました。

面接時は大変緊張する場面の一つです。しかし、自分自身の正直な気持ちを表現できる場でもあります。多くの保育士の方が自分の希望園に合格されることを願っています。

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