保育士の日常

保育士は残業が多いって本当?残業の実態について解説します!

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保育士の残業時間はどうなの?

保育士の退職理由の1つに残業が多いから辞めたいという問題があります。

残業無しと掲げている園もありますが、その多くは園に残って残業をするのではなく、仕事を持ち帰り自宅で残業というのが現状のようです。

この記事では多くの保育士が悩んでいる残業の実態について、また残業問題の改善策について紹介したいと思います。

保育園の残業の実態について

保育士の1日の主な仕事の流れは、子どもたちの保育、送迎時や電話連絡など保護者への対応、他にも事務作業、製作物や、掃除などの雑務と、保育士の仕事は多岐にわたりその仕事量は膨大です。

通常の8時間勤務でも仕事量が多いうえに重労働な仕事内容です、さらには残業が多いのも保育士の仕事のデメリットだと言われています。

そこで、この記事では保育士の残業の実態について調査してみました!

「子どもたちの保育だけが仕事ではない」

保育園では、朝早くから預かる早朝保育、夕方までの通常保育、夕方から夜までの延長保育を実施している保育園が多いです。

保育士はその間、子どもたちから目を離さず保育を行っています。

そのため園児1人1人の連絡帳を書いたり、その他の書類作成や、壁面装飾の製作物など他の仕事にまで手が回らないというのが実情のようで...

また開園時間中は子どもたちを常に見ていなければいけません、その間は他の仕事ができないので残業をして仕事をこなしていくしかないというのが実態です。

保育士はサービス残業が多い?

国の統計では園にもよりますが保育士の平均残業時間は4時間前後だと出ています。

しかし保育士の労働時間も法律で8時間と定められていますが、ほとんどの保育士が定められた8時間勤務で仕事が「終わらない、帰れない...」、というのが実態です。

そして残業代が発生しないサービス残業を含めた保育士の残業時間は40時間以上になる園もあるそうです!

毎日2~3時間の長時間残業をしなければ仕事が追いつかないということになります。

そして現実問題として、実際に夜の9時頃まで園に残って、仕事をこなしていても残業代が支払わられない、サービス残業がほとんどだと言われています。

「自宅に持ち帰り残業している」

保育士のサービス残業では、自宅に仕事を持ち帰る、「持ち帰り残業」が1番多いです。

実際に私の友人の現役保育士も、お誕生日会や園内クリスマス会、ハロウィンなどの装飾作りは自宅で折り紙や、色画用紙を使って作っています。

私も遊びに行ったときに少しお手伝いをするんですが、量が多いので時間もかかるし...、本当にたいへんだなと思いました。

プライベートの時間を削ってまで仕事をしなければいけない現状に多くの保育士が悩んでいることでしょう。

昔から暗黙の了解?で行われてきた「持ち帰り残業」ですが常態化を改善しようと、持ち帰り残業を禁止している園も増えています。

私の子どもが通っていた園では製作物を再利用したり、必要な物は各家庭で用意するなどして、先生の負担をなるべく軽くするように努力していましたよ!

サービス残業を減らし、勤務時間内に仕事が終われるように工夫している園も増えています

残業が増えてしまう時期とは?

保育士の残業が増える時期は?

実は残業が増える時期があるんです、3月~4月はどうしても行事が立て込んで忙しくなります。

3月は卒園式の準備、卒園式本番、4月は新たに入園してくる園児の入園式と、それに伴い保育士の仕事はさらに増えます。

書類作成の業務が増えます、保育園内での書類業務に加えて、小学校、行政に提出する書類の作成も保育士の仕事となります。

仕事量が増えることによって、業務時間内で終わらせるのは厳しく必然的に残業しなければいけない状況になることもあります。

そして園内でも大きな行事の9月の運動会、12月のクリスマス会などがある月も残業が増える要因となっていました。

残業が少ない職場もある!

保育士は残業時間が短い園もある?

園によっては、保育士の長時間労働を減らして、保育士が長く働ける職場、環境を目指して残業を減らし持ち帰り残業は禁止にするなどの取り組みをしている園も増えています。残業が少ない園とは?どういった園なのでしょうか?

「園行事が少ない保育園」

保育士の残業が増える二大要因の事務作業と園行事の準備や実施作業がありますが、その1つの園行事が少ない保育園は必然的に残業が少なくなります。

ではどのような保育園があるのでしょうか?

  • 行事が少ないとうたっている園
  • 定員数が少ない園
  • 認可外で園のスペースが限られている園

は行事が少ない方向にあります、また、もともと行事が多い保育園の場合は保育士の負担が重いというのが現状です。

しかし、その行事が本当に必要なのか?と園内で話し合い見直しをし、園行事を減らしているところも増えているようです。

「保育士の人数が多い保育園」

保育士が多い保育園は、それだけ仕事の分担がしやすくて効率化することが可能です。

よって残業が少ない環境で働くことができます。

保育士一人で見る子どもの数が少ないので、子ども1人1人と向き合いながら保育ができるでしょう。

また製作物を作る専門の職員や、事務作業専門の職員を置いている保育園もありました!

このような取り組みによって、保育士が残業を多くしないで済むように負担を減らすように努めている保育園も徐々に増えてきているようです。

「事務作業の負担が軽減!IT化を進めている保育園」

これまで手書きで作業していた、書類の作成(連絡帳、お便り、週案など)の事務作業をパソコンやタブレットで作業することによって、時短にもなり仕事の効率化に繋がります。

IT化を進めている保育園では、パソコン作業が得意な保育士を採用条件に募集しているところもあります。

また手書きの作業を減らして、保育士の負担を少なくする取り組みを行っている保育園は、保育士にとって働きやすい環境だといえるでしょう。

残業が少ない保育園で働くには?

保育士は残業時間を少なくできる?

それでは、残業が少ない保育園で働きたいと思っている保育士は、どのような保育園で働けば良いのでしょうか?

また、今働いている保育園で残業が減る見込みがない場合…、残業を負担に感じているなら転職を検討してみてはいかがでしょう?

小規模園の保育園に勤務する

小規模園で預かる子どもの人数は、19人以下です。

また0~2歳児までの小さい子どもの保育なので、比較的に年齢的に行事も少なく、行事を行うにしても小規模なのが特徴です。

行事の準備も少ないので、保育士の負担も軽く残業も少ないでしょう。

事業所内の保育園に勤務する

企業内保育所、病院内保育所などで働く保育士は残業が少ないです。

なぜかというと、基本的に園庭がありませんし、保育所のスペースも広くありません。

運動会や、外遊び、お遊戯会などを行う広いスペースがないので、必然的に行事の数も少ないです。

行事を行う場合でも小規模なので、準備作業で残業になることはあまりなく、勤務時間内で帰れる保育所がほとんどです。

パート保育士として働く

正職員の保育士として勤務していると、担任を任されることが多く、どうしても残業をやらなければ仕事が追いつきません。

けれどもパート保育士なら、決まった時間に働くことが可能ですし、もちろん残業もありません。

もし仕事が延長になり残業になったとしても、時給として支払われます。

出勤日数や時間に融通の利くパート保育士なら残業することもなく、保育士を続けられるメリットがあります。

まとめ

保育士の残業の実態について調査してきましたが、いかがでしたか?

保育士の退職理由の1つでもある長時間残業が改善されれば、負担も減り働きやすくなることでしょう。

そして残業問題を解決するためには、自分が働きやすい環境の保育園を探すことが1番の解決策かもしれません。

長く保育士を続けるためにも、改めて働く時間を考え直すことも必要だと思います。

保育士の残業時間が少ない保育園が増えることを望んでいます。

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