保育士の転職

ブラックな場所を避けて、いい保育園を見分ける方法を5つ紹介

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ブラックな保育園を見極めるポイントとは?

近年、保育士不足が深刻化しています。いくら残業しても残業代は出ない、日々の過重労働のために保育士を退職するケースもあるようです。では、そのようにならないためには、どうすればよいのでしょうか?それは、自分に合った保育園を選んでいくことがポイントになります。

今回は、ブラックな保育園を避け、いい保育園を見分ける方法を5つ紹介します。これから、保育園選びをしようとお考えの新米保育士さんや他園への転職をお考えの現職保育士さん、ぜひ記事をチェックしてくださいね。

1.ブラックな保育園とは何か?

近年、ブラック企業という言葉が社会の中で当たり前に使われるようになってきました。

私たちが想像するブラック企業のイメージは、労働が非常に過酷、残業が月平均100時間などの非情な時間数にも関わらず残業代の支給はないなど、どう考えてもおかしいと思わざる負えない状況にも関わらず、どれがまかりとおっている企業のことを指します。では、このブラック企業の条件は何も民間企業だけのものではありません。

近年、保育士の人手不足や待機児童問題の深刻化、保育事業への民間企業の参入に伴い、ブラックな保育園は少なからず存在しています。ご存知の通り、保育士の仕事は大変重労働かつ子どもの命を預かるといった責任の重いものです。にも関わらず、ブラック園は存在します。

ここでは簡単にブラック園の特徴を紹介します。

  • 土日出勤やサービス残業が当たり前で残業代や休日出勤代は不支給
  • 有給休暇を消化させない、消化率が悪い
  • 常に保育士などの人材が慢性的に不足しているのに、改善はされない
  • 仕事に必要な教材費などは自費で購入させる
  • 保育に必要なものであっても園から支給されない
  • 園長の言うことが全てでワンマン経営がまかり通っている。

大きな特徴としては、この5つになります。どれも実際に保育園に就職してみないと分からないことばかりのように思えますが、実はそうではありません。次に、ブラック園ではない保育園を見分けるポイントを紹介していきます。

2.いい保育園を見分ける方法とは?

では、次にいい保育園を見つかる方法を紹介したいと思います。

①残業代が出るのかを事前確認する

ブラックな保育園の特徴は残業時間

通常、保育園の保育時間は、朝8時から午後17時頃が平均的かと思います。近年は親の就労状況に柔軟に対応することから延長保育を実施しています。しかし、たとえ延長保育をしたとしても19時には全園児が降園しているはずです。

しかし、ブラックな園は園児が降園後から残業が始まります。すると、21時になっても保育士は残業しており、退勤できないということがあります。保育士の業務は多岐にわたっており、時には残業が必要な時もあるかもしれません。しかし、その残業が常態化していないかをチェックする必要があります。面接時に残業の有無などを詳しく聞いてみるのも一つです。給与の中に残業代は含まれているケースも稀にあります。分からない点は簡潔にまとめて面接時に確認しましょう。

②教育カリキュラムを詰め込みすぎに注意

ブラックな保育園を避けていい職場を探す方法とは?

様々な保育園の中には、教育カリキュラムを強く打ち出している園が少なくありません。少子化に伴い、子どもへの教育熱は加熱の一途をたどっています。英語、リトミック、音楽教育、体育、スイミングなど普段の保育時間に様々なカリキュラムを組んでいます。それぞれのプログラムに専任の先生が常駐している場合もあれば、保育園の先生が教えているケースなど園により様々です。

保育園には本来、集団生活の経験の場であり、多くの友達や先生の中で協調性を学ぶ場でもあります。また、それ以外にも季節ごとの行事もあります。

あまり多くの教育カリキュラムを組んでいる保育園は、それだけ保育士の職務が多忙を極めると思って間違いないでしょう。教育カリキュラムが豊富ということは、その事前準備もかなり沢山あると考えるべきです。そして、その下準備は子どもの降園後で行われることが多く残業を回避することは不可能になります。その園のカリキュラムは、パンフレットなどでも確認することが可能です。園の特色をつかむ意味でも園の下調べはしておきましょう。

③保育士の業務が効率化されているか確認

ブラックな保育園で働かない方がいい?

勤怠管理がされていない、タイムカードなどなく、だらだら残業している園が多いのも事実です。公立の保育園だから大丈夫などといったことで安心はできません。

例えば、定期的に出す保育だよりが全て手書きなど園によっては業務の効率化やシステム化に柔軟に対応できていないところが多く存在します。パソコンなどを使えば文書管理などは効率化されるかもしれません。しかし、恒例のやり方がかわることはありません。

普通、勤怠管理は保育園の中での管理職の仕事です。また、労働基準法上では有給休暇の制度がありますが、ブラック園は有休を取得すること自体を言い出せないという環境でもあります。現職の保育士の勤務状況や有給の消化率などもその園がブラック園であるのかどうかの参考になると思います。

④園長先生の考え方を聞いてみる、園見学は数回すべき

ブラックな保育園を避けるには見学を数回することが大切?

園の保育方針や園のカラーが誰が決め手だと思いますか?結論は園長先生です

園長先生の考え方やカラーが園全体の雰囲気に比例するといっても過言ではありません。園長先生が「残業は当たり前」だと考えている園であると結果、残業は必須になります。たとえ、自分の残業が終わったとしても他の保育士や残業をしている人を前に「お先に失礼します」といったことを言える雰囲気はブラック園にはありません。

見学の時間帯ですが、子どもたちが活発に活動している午前中が良いでしょう。園見学で園の中身をみるのと同時に、園児の表情、現役保育士の表情にも注目してください。できれば、希望園の運動会時などの外部からの見学など数回の見学をおすすめします。

⑤ぎりぎりの人数の保育士しかいない園は要注意

ぎりぎりの人数の保育士しかいない園はブラック!

求人情報でチェック!よく求人が出ている園は辞める保育士が多い現実。

保育園の規定人数は法律によってきちんと定められています。しかし、保育士にかかる人件費を削減しようとする目的から規定人数ぎりぎりかそれ以下で日常を回す保育園もあるようです。そ就職先の園を決める場合には、必ず園見学をすることをおすすめします。うなると1人あたりの保育園の負担が重くなります。業務の多忙化は、保育士の注意力の欠如に直結します。きちんと園が適切な保育士の数を置いているのかはチェックすべきポイントです。

また、求人票を検索する際に、希望園の求人が頻繁に出ていると思う時は要注意です。求人が頻繁に出るということは保育士の離職率が高いと考えるべきです。保育士を退職するにあたっては、個人の様々な事情があると思います。しかし、あまりにも頻繁に求人が出ているようであれば、保育園の働く環境が厳しいなど何か原因があるかもしれません。

いかがでしたか?

ここまで、ブラックではない保育園を見分ける方法について詳しく見てきました。就職先の保育園が実際にブラックであるかどうかは就職してみないと分からない部分もあるかと思います。

しかし、見学時や面接時、園のカリキュラムを見て判断できることもあります。求人情報から読み取れることや見学時に疑問い感じたこともそのままにせず、ぜひ園に伝えてみてください。

その時の園の対応も就職する上での大切なポイントになります。より良い就職を目指すために、ぜひ、ブラック園を見分けるポイントを活用し、自分にぴったりの園を探してくださいね。

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